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「外国株券等及び外国債券の国内店頭取引における公正性確保のためのガイドライン」 自主規制規則・外国商品・取引関係 | 日本証券業協会

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Academic year: 2018

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全文

(1)

外国株券等及び外国債券の国内店頭取引における公正性確保のためのガイドラインについて

平 成 10年11月27日 日 本 証 券 業 協 会 外国株券等及び外国債券の国内店頭取引における公正性

確保のためのガイドライン

備 考 1 趣旨

本協会の定める公正慣習規則第4号により、協会員は 協会員と顧客(他の協会員を含む。以下同じ。)との間の 外国株券等及び外国債券に係る国内店頭取引において、 取引の公正性を確保するために、社内管理体制を整備す ることが求められている。本ガイドラインは協会員の社 内管理体制整備の参考に資するためのものである。

なお、取引の公正性については、当該取引に係るすべ ての要因を考慮し判定されるべきものであり、本ガイド ラインにより、協会員の外国株券等及び外国債券に係る 国内店頭取引における公正性が必ずしも確保されるもの ではないことに留意されたい。

・「外国株券等」とは、外国株券、ク ローズド・エンド型の外国投資証 券、外国株券に係る権利を表示す る外国預託証券をいう。

2 ガイドライン

( 1) 社内における基準となる時価(以下「社内時価」と いう。)

① 社内時価とは、協会員が顧客と取引を行うに当たっ て準拠すべき価格であり、協会員が合理的かつ適正な 方法により決定した価格とする。

② 社内時価については、その入手方法及び算定方法に 継続性が確保されなくてはならない。協会員は、顧客 との取引における公正性を挙証するため、当該社内時 価について、毎日整理・保存するものとする。なお、 当該社内時価を一定のルールにおいて算出している 場合には、その根拠を整理・保存することで足りるも のとする。

③ 上記②にもかかわらず、当該社内時価の入手が困難 であり、又は、継続的な算定を行っていなかった銘柄 については、合理的かつ適正な方法により社内時価を 算定するものとする。なお、当該銘柄について取引を 行う場合には、相場情報処理業者を通じて入手した当 該取引に係る外国株券等及び外国債券の気配、主たる 取引市場における当該取引に係る外国株券等及び外 国債券の価格又は気配その他取引に参考となった情 報を保存するものとする。

<社内時価の考え方>

・社内時価は当日の取引開始に当た り、顧客との取引価格を判断する ための銘柄ごとのレート(又は価 格)であり、その入手の方法、算 定の方法は銘柄ごとに各社各様で あって構わないが、顧客との取引 価格の公正性の挙証の基礎を成す ものであることに留意する。 ・例えば、時価会計(トレーディン

グ勘定)における時価算定基準を 用いる方法が考えられる。 ① 種類 A の証券については、直近

の主たる外国証券市場の終値又 は 最 終 の 気 配 を 社 内 時 価 と す る。

② 種類 B の証券については、○ ○ (情報ベンダー名等)から入手 した直近の気配を社内時価とす る。

③ 種類 C の証券については、当該 証券の表示される通貨の主権国 の国債(スワップ金利)に一定 のスプレッドを加減したものを 社内時価とする。

( 2) 取引価格の公正性

① 協会員は、顧客との取引に当たり、社内時価を基準 として各社で定めた一定の値幅の範囲内において、売 買対象銘柄の種類、市場環境(相場変動を含む。)、協 会員が得るべき利益、銘柄固有の流動性、信用リスク、 カントリーリスク、取引金額の規模、課税・非課税の

(2)

外国株券等及び外国債券の国内店頭取引における公正性 確保のためのガイドライン

備 考 別等を考慮して取引価格を決定するものとする。

② この場合、顧客との取引価格が上記①の値幅の範囲 内であっても、利益保証、損失補てん等(いわゆる「異 常な取引」)に該当するものであってはならない。ま た、顧客との取引価格が上記①の値幅の範囲を超える 場合は、当該取引の公正性により一層配慮しなければ ならない。

③ 社内時価又は取引価格について、政治・経済・社会 情勢等の実勢により大幅な変動が生じる場合には、当 該変動の状況についての説明が公正性挙証の重要な 要素となるので、当該資料を併せて保存するよう努め るものとする。社内時価又は取引価格の大幅な変動が 生じる具体例としては、相場変動、銘柄固有の流動性、 信用リスク及びカントリーリスクの変化が考えられ る。

プの公正性を判定するには、関連す る す べ て の 要 因 を 考 慮 し な け れ ば ならない。したがって、マークアッ プのパーセンテージは、絶対的なも のではない。

( 3) 小口取引について

① 協会員は、邦貨換算約定金額 1, 000 万円未満の取引 を行う顧客(機関投資家及び一定の事業会社等を除 く。以下「小口投資家」という。)から価格情報等の 提供を求められた場合には、速やかにその時点におけ る自社の店頭の取引提示価格を参考情報として提示 するものとする。なお、外国の証券取引所における直 近の終値又は外国の有価証券市場における直近の気 配その他参考となる情報についても顧客の求めに応 じて提示するものとする。

② 小口投資家との取引価格は、社内時価に照らして公 正性が確保されており、かつ、小口投資家間における 公平性が確保されているものとする。

③ 取引提示価格は、毎日これを整理・保存するものと する。なお、当該取引提示価格を社内時価に基づき一 定のルールにおいて算出している場合には、その根拠 を整理・保存することで足りるものとする。

④ 一定のルールから乖離する方法により取引提示価 格を設定した場合にも、その根拠を併せて整理・保存 するものとする。

⑤ 取引提示価格から乖離した取引を行う場合は、取引 の公正性を挙証できる書類等を整理・保存するものと する。

・「一定の事業会社等」とは、公正慣 習規則第 4 号第 9 条第 3 項に規定す る事業会社等をいう。

(4)その他

協会員は、取引価格の算定方法等について顧客の求め があった場合には、口頭又は書面により、その概要につ いて説明するものとする。

以 上

(3)

(別紙)

(4)その他

協会員は、取引価格の算定方法等について顧客の求めがあった場合には、口頭又は書面により、 その概要等について説明するものとする。

上記の考え方(解釈)は、次のとおりであることを留意されたい。

 協会員は、①社内において基準となる時価(社内時価)、②当該社内時価を基準として取

引に関連するすべての要因を考慮して取引価格を決定すること、③社内時価を基準として 各社で定めた値幅について、その概要を顧客の求めに応じ口頭又は書面により説明する。

具体的には、

(1) 社内時価は、当日の取引開始に当たり、顧客との取引価格を判断するための銘柄毎の レート(又は価格)である。

(2) 社内時価は、当社が顧客と取引を行うに当たって準拠すべき価格であり、当社が合理 的かつ適正な方法により決定した価格である。

(3) 当社は、社内時価を基準として、売買対象銘柄の種類、市場環境(相場変動を含む。)、 当社の得るべき利益、銘柄固有の流動性及び信用リスク、取引金額の規模、課税・非 課税の別等を考慮し、取引価格を決定している。

(4) 当社では、原則として、外国証券の種類別、銘柄別に、上記(3)の要因を考慮しつ つ、社内時価を基準として、○ %の値幅の範囲内で取引価格を決定している。

等の説明を顧客に行えば十分である、との考え方(解釈)であることを留意する。

したがって、本協会は、顧客に対し、取引価格を決定するに当たって一定の算式を説明する、 又は、自社の手数料相当額(自社の得るべき利益)の数字を説明することまで求めていないこ とに留意されたい。

参照

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